"ため息に溺れる"の読書感想(ネタバレあり)

新聞広告に「223ページあたりから物語が加速します」とあったり本の帯に「ラスト10ページ、見えていた世界が一変する」とあり、この手の謳い文句に弱い私はついつい手に取ってしまった小説が"ため息に溺れる"だ。

作品紹介だけを見るとヒューマンドラマを想像するが、広告や帯の謳い文句からするとミステリーなんだろうと想像していた。

ため息に溺れる


1.作品紹介


「ため息に溺れてしまいました」。立川市の蔵元医院で養子である蔵元指月の遺体が発見された。遺書の存在から警察は自殺と判断。だが女刑事・羽木薫の捜査で見えてきたのは、蔵元家の持つ権力や莫大な財産をめぐる闇。そして指月が胸に秘めた悲しい過去の記憶だった。誰からも愛された医師の死に隠された、驚愕の真実とは―。

2.販売価格


680円 + 税

3.総ページ数


344ページ

4.総評


主人公は刑事で一度は自殺と断定した事件の再調査を開始する。
部隊はほぼ警察署内と蔵元家の敷地内とごくごく限られた範囲で、登場人物も少ないのであまり想像が膨らむような要素はないが所々で出てくる怪しいポイントは伏線で物語内でしっかりと回収してくれる。

地域の有権者で絶対権限と資金を持つ当主と頭が上がらず陰の薄い息子夫婦と孫の図は何年か前にテレビドラマで放送された内容を思い出す。

冒頭の指月の「どうか誰も疑われませんように」という言葉が強く印象に残っていたので誰かを庇っているのが容易に想像でき、誰がどう絡むがポイントなのだが謳い文句通り 233 ページから急展開する。
確かに急展開して「そういうことか」と冒頭の想像は大はずれではあったが、独りよがりな指月の思慮が小さく感じもした。

今までは LGBT がミステリーに絡む作品を読んだことがなかったが、その設定に何の違和感を感じ無いところに世間の LGBT の啓発が効いているのだろうか。

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