Wi-Fi で表示される A と G の違いと適切に使い分けると良い点

自宅等でインターネットに接続するために Wi-Fi を利用する際に無線 LAN の接続先に A と G の 2 種類見つかることがあり、それぞれに特徴(違い)があるので Wi-Fi の A と G の違いと使い分けると良い点について紹介する。

Wi-Fi で表示される A と G の違いと適切に使い分けると良い点




1.Wi-Fi の A と G が SSID に表示される様子


Wi-Fi を利用する場合にスマホであればネットワーク設定から Wi-Fi の接続先となる無線 LAN の名称(SSID)を選択するが、無線 LAN の製品によっては下図のように製品名の後ろに A と G の記号が表示されることがある。

Wi-Fi の A と G が SSID に表示される様子


これは 1 つの無線 LAN の親機から周波数帯が異なる無線が出ていることを表しており、利用者は両方を利用することができる。
利用する場合は A も G も無線 LAN に設定されているパスワードで接続することができ、両方ともスマホやタブレットに接続設定を入れている場合は A での通信が優先され、A が使えない場合は G で通信することが多い。
例えば Buffalo 製の無線 LAN の親機の場合は次のようになっている。



Gを含むSSID 例 Buffalo-G-XXXX
Aを含むSSID 例 Buffalo-A-XXXX


2.Wi-Fi の A と G の違い


Wi-Fi の A と G の違いは利用している電波の周波数帯が異なっている点で、それぞれの周波数には特徴がありまとめたものが下表となる。

SSID に含まれる文字AG
周波数帯5.0GHz帯2.4GHz帯
無線規格11ax
11ac
11n
11a
11ax
11n
11g
11b
メリット通信が安定し、高速通信できる5.0Hz帯よりも電波が遠くに届く
デメリット壁など障害物があったり、距離が遠くなると電波が弱くなる同じ周波数を利用している機器(他の無線LANや電子レンジなど)が多いため、電波干渉しやすく通信が不安定になりやすい


上表のように、A は通信が安定しているものの距離が遠くなると電波が弱くなり、反対に G は遠くまで電波が届く代わりに不安定になりやすいといった違いがある。
尚、A での電波が届く距離は無線 LAN 親機の電波出力の性能に影響され、数千円の安価な無線 LAN の場合は同じ階の 10m の距離でも間に扉や壁があると電波が極端に弱くなる。



3.無線 LAN の親機が A と G のどちらに対応しているか確認する方法


Wi-Fi の通信で利用される無線 LAN の親機の製品パッケージには「IEEE802 11ax」や「IEEE802 11n」といった表記が記載されている。
これはその製品がどの通信規格に対応しているか示しているもので、最近の無線 LAN の親機は A と G のどちらにも対応していることが多い。

無線 LAN 親機で利用できる通信規格の例


A と G のそれそれがどの通信規格かは前述した表に記載しているように、A での通信は 11ac や 11a の通信規格が利用されるが 11g と 11b は利用しないため、11g と 11b の表記が無い製品は 2.4Ghz 帯の周波数を利用する G の通信はできないことを示している。

4.Wi-Fi の A を利用すると良い場合


Wi-Fi の A を利用すると良い場合は、無線 LAN の親機と同じ部屋で利用する場合に適している。
また、下表のように 5.0Ghz 帯の周波数の方が通信速度の最大値が大きいため、動画の視聴など短時間に大量の通信が発生する場合は A で通信するほうがよい。

通信規格通信速度(最大)周波数帯
(Wi-Fi 6)IEEE802.11ax9.6Gbps2.4GHz/5.0GHz帯
(Wi-Fi 5)IEEE802.11ac6.9Gbps5.0GHz帯
(Wi-Fi 4)IEEE802.11n300Mbps2.4G帯/5.0GHz帯
IEEE802.11a54Mbps5.0GHz帯
IEEE802.11g54Mbps2.4GHz帯
IEEE802.11b11Mbps2.4GHz帯


5.Wi-Fi の G を利用すると良い場合


Wi-Fi の G を利用すると良い場合は、無線 LAN の親機から離れている場所での利用や、古いスマホやパソコンで利用するときに適している。

2.4Ghz 帯の周波数を利用する G の通信は遠くまで届く特徴があることから、無線 LAN の親機の隣の部屋であっても A よりも G の方が通信しやすい場合がある。



また、古いスマホやパソコンは A の通信に対応できていないことがあるので必然的に G での通信のみとなる。

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