GPS の無いパソコンでも Google はあなたの自宅や会社が割り出せる理由

パソコンで Google で検索していると画面下部に自分の現在いる住所がかなり特定された状態で表示されることがあり、GPS が無い環境下で Google はどのように所在地を特定しているのかと、それによる影響について解説する。

GPS が無いパソコンでも Google はあなたの自宅が割り出せる理由




1.GPS の無いパソコンで住所が出る様子


スマートフォンで Google の検索を利用するとスマホに内蔵されている GPS が位置情報を一緒に Google に送るのでリアルタイムに周辺の情報を優先的に得ることができるが、GPS の機能が無いパソコンでもスマホ同様に Google の検索で下図のように住所が表示される。

Google の検索結果で所在地が表示される様子


表示される住所はかなり特定された状態で表示されることもあれば、市町村単位といったあまり特定されずに広域な表示であったり、所在地と全く異なる場所が表示されることもある。

2.Google が GPS が無くても所在地を特定できる理由


Google が GPS の無いパソコンでも利用している所在地を特定できる理由には 2 つある。
まず 1 つ目は、Google の検索を利用しているインターネット回線の情報から位置を割り出している場合である。



インターネットを利用するためには、インターネットに接続するサービスを提供しているプロバイダとの契約が必要となり、そのプロバイダは地域ごとにネットへの接続するアクセスポイントを持っている。
Google を始めとするウェブサイトがあるサーバにはアクセスしてきた場所(ホスト名)として次のような文字列が渡される。

p*******-ipngn*****marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp


上記のように、接続してきたホスト名が東京都の丸の内までわかるため、この情報を元に位置情報を特定できる。

また、2 つ目は、GPS で位置情報が取得できるスマホなどで日常的に Wi-Fi を利用していると、前述したホスト名に地域名が無くても、位置情報を結び付けてパソコン利用者の位置を想定してくる。

スマホが使うアクセスポイントで位置を特定


例えば、ある東京都の渋谷に住む利用者が、スマホで日常的に地域が特定できないホスト名「****.sample.ne.jp」で Google を使っていたとする。
この状態だけでは利用者がどこにいるかわからないが、スマホの GPS で位置情報を利用すると「東京都の渋谷」にいることがわかるので、Google は「****.sample.ne.jp の利用者は東京都の渋谷で利用している」と想定する。



もちろん「****.sample.ne.jp」は各地にいるので大勢いる場合はホスト名と場所を紐づけることが難しくなり曖昧になるが、反対に自宅で同じ Wi-fi を家族複数人で利用するとより位置情報が集まるので特定しやすくなる。

3.所在地が特定されることの影響


所在地が特定されることの影響としては、例えば Google で「病院 夜間」と地域を入力せずに検索しても所在地の情報から今いる地点周辺の夜間診療を行っている病院の検索結果を返すので、通り場所の関係無い情報が表示される頻度が減るので利便性が上がる。

反対に、検索で利用したキーワードやよく見るサイトは情報収集されて Google の広告表示や違った情報としてビジネスで利用されることもある。

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