Excel で円グラフを見やすくおしゃれにデザインする方法 -Officeソフトの使い方(47)-

Excel で円グラフを作成すると初期のそのままのデザインのままでも各データが色分けされて見やすいが、さらに手を加えるとより見やすくなり、グラフに対する説明がなくても視覚的にわかりやすくするデザインにする方法を紹介する。

Excel で円グラフを見やすくおしゃれにデザインする方法




1.円グラフの作り方


Excel で円フラフを作成するにはまずグラフ化するデータをシートに入力する。
今回はアンケートに回答した人数を年代別に分けた想定で下図のようなデータを用意し、これを元に円グラフを生成する。

円グラフの元データを入力


次に入力したデータの中からグラフにしたい範囲をマウスでドラッグして選択した状態にし、上部メニューより「挿入 -> グラフ」を選択する。
リボンに表示されている棒グラフや折れ線グラフなどアイコンをクリックすると直接そのグラフが生成されるが、グラフ欄の右下にある矢印をクリックすると適したグラフの候補が表示される。

挿入 -> グラフを選択


グラフ欄に右下の矢印をクリックすると下図のようにウィンドウ「グラフの挿入」が表示されるので、今回は円グラフをクリックする。

ウィンドウ「グラフの挿入」


円グラフを選択するとシート上に指定した範囲のデータを利用した円グラフが生成される。

円グラフの生成




2.円グラフをおしゃれにする 9 つのポイント


Excel でグラフを作成する場合はデータの範囲を選択して生成したいグラフをクリックするだけで簡単に出来上がるが、このグラフに一手間かけるだけでおしゃれに見栄え良くすることでグラフを一目見ただけで伝えたい内容が認識されやすくなる。
前述で作成した円グラフを例におしゃれにする 9 つのポイントが下記となる。

2-1.グラフタイトルを変える


グラフを作成するとグラフタイトルも含まれているがその内容が「グラフタイトル」となっており何を示すグラフかわからない状態であるため、グラフが示している内容に書き換えることで何のデータかがわかりやすくなる。
グラフタイトルの文字列を変更するためには、グラフタイトル部分をマウスでクリックして下図のように選択された状態にする。

グラフタイトルを選択


この状態で文字列部分にマウスカーソルを合わせて文字を変更するか、右クリックして表示されるメニューより「テキストの編集」を選択すると下図のように内容を書き換えることができる。

グラフタイトルの書き換え後


2-2.グラフタイトルのフォントを変える


グラフを作成した初期状態は背景色が白色で文字が黒であるため、色があるグラフ部分に比べると目立たなくてタイトルとしては見落としがちになるため、フォントを変更して背景色を付けると目立つようになる。

先ほどと同じようにグラフタイトル部分をマウスでクリックして選択した状態にして右クリックし、フォントを選択する。

グラフタイトルを右クリックしてフォントを選択


メニューからフォントを選択するとウィンドウ「フォント」が表示されるため、フォントとサイズを変更してボタン「OK」をクリックするとグラフタイトルのフォントが変更される。
この時、フォントは太文字のものを選び、フォントサイズの数値は上げるほうがより目立たたせることができる。

グラフタイトルのフォントの変更


また、ウィンドウ「フォント」のタブ「文字幅と間隔」をクリックするとグラフタイトルの文字と文字の間の左右の間隔を広げたり狭めたりすることができる。

グラフタイトルの文字幅と間隔の変更


さらにグラフタイトルの背景色と枠線を変更する場合はグラフタイトル部分をマウスでクリックして選択した状態にして右クリックし、書式設定を選択すると Excel の右側に塗りつぶしと枠線の項目が表示されるので、ここで変更する。

グラフタイトルの塗りつぶしと枠線


以上のフォントと背景色を変更したグラフタイトルが下図となる。

グラフタイトルの変更後


グラフ生成時の初期に比べるとグラフタイトルが目立つようになり、何を示すグラフかわかりやすくなった。
しかし、グラフタイトルに背景は付けられるが上に余白ができてしまい、図形と文字との間隔は調整することができない。
また、グラフタイトルの左右のサイズ幅も変更することができないのでタイトルを一行にしたい場合はグラフタイトルを非表示にして、別途、文字を入力した長方形の図形などをグラフの前面に配置すると解決する。



2-3.グラフの色を変える


Excel でグラフを作成すると初期状態では見分けがつきやすいように多くの色を用いて塗りが適用されているが、色に統一がないので一見すると色が混在して把握しづらい点も挙げられる。
そこで、グラフの色を個別に変更することでグラフの見やすくする。

色を変更するには、変えたいグラフのパーツを選択して、四角形のポインタが表示された状態にする。

色を変えたいグラフを選択


次に上部メニューより「ホーム -> 塗りつぶしの色」で変更したい色を選択するとグラフの色が変わる。

ホーム -> 塗りつぶしの色を選択


グラフのパーツごとに選択して塗り分けすることができ、同系色で色を変更したものが下図となる。

グラフの色を変更した後


グラフの個々のパーツの色を変更するとグラフの下部にある凡例の色も同時に変わるのが確認できる。

2-4.グラフにデータの値を出す


グラフを生成すると指定した範囲に応じて色分けされるが、その色分けされた各パーツの値がわからないため比較する場合はグラフの大きさを見て判断するしかない。
そこでグラフの前面にデータ値を表示することで凡例と見比べるよりもさらにグラフが示す割り合いがわかりやすくなる。

データの値をグラフに表示するためにはグラフを選択した状態で右クリックし、表示されるメニューの中から「データラベルの追加 -> データラベルの追加」を選択する。



データラベルの追加を選択


データラベルの追加を選択すると下図のように各グラフのパーツの前面にデータの値がラベルとして表示される。
パーツの幅に収まり切れなかったラベルはその近辺に配置される。

データラベルを追加した後


「データラベルを追加」選択すると値が表示されるようになるが、グラフが配置される領域は変わらないためグラフ内に収まりきれなったラベルがあった場合ははグラフの大きさが一回り小さくなることがある。

2-5.全体に対するデータのパーセンテージを出す


グラフの前面にデータの値となるラベルを表示しても、それが全体に対して何パーセントかを視覚化したい場合は、ラベルと同時にパーセンテージを表示させることで各グラフのパーツの割合が分かりやすくなる。
パーセンテージを表示するにはグラフ前面にあるラベルを選択した状態で右クリックし、表示されるメニュー内の「データラベルの書式設定」を選択する。

データラベルの書式設定を選択


「データラベルの書式設定」を選択すると Excel の右側に書式設定が表示されるため、その中から「パーセンテージ」にチェックするとラベルの横にパーセンテージが表示される。
パーセンテージにチェックするだけだと「ラベル , パーセンテージ」とカンマ区切りの横並びとなるため、ラベルとパーセンテージを改行で分ける場合は「区切り文字」のプルダウンより「(改行)」を選択する。

パーセンテージを選択して改行で区切る


2-6.凡例を縦並びにする


グラフを生成するとグラフと同時に各色が何を示しているか凡例も表示されるが、横並びでは色と項目が交互になりわかりづらくなる点と、グラフの左右に余白あり配置の有効活用ができないため、凡例をグラフの横に縦並びにすると余白が無くなり効率良く配置できる。

凡例の配置を変更するには下部のように凡例をマウスでクリックして選択して状態とする。

凡例を選択


次に選択された状態で枠線をマウスでドラッグしたり、頂点にある四角形の位置を調整することで凡例の調整を行うことができる。
頂点を縦長になるように変形させると凡例は自動的に立て並びになる。

凡例を変形して縦長にする


2-7.グラフの大きさを変える


作成したグラフは拡大縮小することができるので、グラフの前面にあるラベルを全てパーツ上に乗せいたい場合はグラフを拡大させ、資料などグラフを配置するスペースが限られている場合は小さくすることで調整することができる。

グラフの大きさを変えたい場合は、数のようにグラフの際をマウスでクリックすると枠線が表示される。

グラフの大きさを変更


枠線の頂点にある四角形を移動することでグラフを拡大縮小することができ、枠線をドラッグすることでグラフエリア内の好きな場所に移動することができる。
ただし、拡大縮小においてはグラフエリアよりも大きくすることはできないため、よいグラフを大きくしたい場合は先にグラフエリアを拡大させておく必要がある。



最終的にグラフタイトルやグラフの大きさなどを調整して見やすくした円グラフは下図となる。
空いた空間にグラフが大きく配置できるようにグラフタイトルと凡例を右に寄せている。

見やすくした円グラフ


2-8.データ値の多い順に並べる


生成されるグラフはデータの並び順に沿って作られるため、値も降順や昇順で並んではいない。
そのため、グラフを生成した後でもデータの多い順(降順)に並び替え、それに伴いグラフのパーツも大きい順に並び替えることができる。

まずはグラフの元となっているデータを選択する。
今回は数のように行ごとにデータを入力しているのでグラフで利用しているデータがある列ごと選択する。

並び替えするデータを選択


次に上部メニューより「データ > 並び替え(降順)」をクリックしてデータの並び替えを実行する。

データ > 並び替え(降順)を選択


データの並び替えが終わると自動的にグラフも値の大きい順(降順)でパーツの組み換えが行われる。
同時に、凡例の順番もデータの値が大きい順に変わってしまうので注意が必要である。

並び替えされた円グラフ


2-9.強調したいところを分離させる


Excel の円グラフは真円内を分割した形で生成されるが、パーツごとに分離させて強調させることができる。
そのため、真円から分離させたいパーツをマウスでクリックして選択状態とする。

分離させたいパーツを選択


分離したいパーツを選択すれば、そのままマウスをドラッグしてグラフ本体から引き離すと分離させることができる。

グラフの分離


また、書式設定で「要素の切り出し」の数値を変更することでも分離させることが可能なため、パーツごとに分離の度合いを変えたい場合は数値による分離で統制がとればグラフにすることができる。

できるポケットExcel関数 基本&活用マスターブック Office


関連記事