構造化スニペットを使って検索結果で他のサイトより目立たせる方法

Google の検索結果画面で通常のサイトのタイトルと説明文の他に☆印が付いた評価やイベントの日時も一緒に表示されることがあるが、これはコンテンツの内容を検索エンジン向けにデータを構造化して検索結果のリッチスニペットを指定しているもので、その検索結果の表示が変わるデータの構造化の方法について紹介する。

検索結果にスニペットを表示する方法とクリック率を上げる効果について紹介




1.構造化データとは


構造化データとは、Google の検索エンジンに対してコンテンツの本文以外にコンテンツのカテゴリや著者などコンテンツに関する補足的な情報を意図的に把握させるために標準化(ルールに基づいた記載方法)したデータ形式のことである。

構造化データはウェブサイトやブログなど各ページの HTML 内に組み込むもので、標準化に用いられるものは JSON-LD、microdata、RDFa の三種類である。
構造化データを用いると Google の検索エンジンがコンテンツの補足情報を把握するだけでなく、Google の検索結果にリッチスニペットとして他のサイトとは違った表示がされるので、検索しているユーザにも目に留まりやすくなる。

Google では次の構造化データを認識してリッチスニペットに反映される。
  • Google 検索セントラル - 検索ギャラリーを見る
  • Article:サムネイルより大きな画像を添えたニュースや記事。
  • Book:検索結果から直接購入できるアクション。
  • パンくずリスト:サイト階層内の位置を示す。
  • カルーセル:1 つのサイトからリストまたはギャラリーの形式でレシピやコース情報を表示。
  • Course:教育で用意されているコースを簡単な説明付きで表示。
  • Dataset:著者や配布形式など資料の情報を表示。
  • EmployerAggregateRating:求人情報を表示。
  • Event:イベント情報を表示。
  • ファクトチェック:他者の評価結果を表示。
  • Q&A:質問と回答の一覧を表示。
  • 家でのアクティビティ:個人の行動履歴を表示。
  • ハウツー:手順をステップごとに表示。
  • サイトリンク検索ボックス:検索ボックスを表示。
  • Video:動作の再生と各セグメントを表示。


2.構造化データの作り方


構造化データの作り方として、構造化データは標準化されているので記載ルールを確認してテキストエディタなどで次のように記載して用意することができる。


<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "NewsArticle",
"mainEntityOfPage": {
"@type": "WebPage",
"@id": "https://google.com/article"
},
"headline": "Article headline",
"datePublished": "2021-06-05T08:00:00+09:00",
"dateModified": "2021-06-05T09:20:00+09:00",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "@365systemeng"
}
}
</script>



しかし、構造化データにも利用するタイプによって記載する内容が異なり、後述するように記載ミスがあると検索エンジンに対して悪影響が出かねないので今回は Google が用意している「構造化データマークアップ支援ツール」を使って JSON-LD で構造化データを作る方法を紹介する。

構造化データマークアップ支援ツールの利用(1)


まずは構造化データマークアップ支援ツールをブラウザで表示すると上図のように構造化データの利用媒体としてウェブサイトかメールかを選択するためタブ「ウェブサイト」を選択する。
次いで、Q&A やイベントなど構造化データの種別を選択するが、今回は「記事」にチェックを入れる。
最後に URL 欄に構造化データを作成したいウェブサイトまたはブログ記事の URL を入力してボタン「タグ付けを開始」を押下する。

構造化データマークアップ支援ツールの利用(2)


構造化データを作成したいページの URL を種別を入力すると、自動的に URL 先のサイトと構造化データ作成のための操作欄が表示される。

構造化データマークアップ支援ツールの利用(3)


構造化データの情報に利用したい箇所をクリックすると上図のように情報入力欄が表示されるので、名前や公開日といった構造化データに取り入れたい種別に振り分けていくことで自動的に右欄のマイデータアイテムに格納される。

構造化データマークアップ支援ツールの利用(4)


構造化データが出来上がれば、画面右上にあるボタン「ダウンロード」を押下すると HTML に貼り付けるだけの状態の JSON-LD を入手することができる。
後は入手した JSON-LD を HTML 内の HEAD タグ内などに貼り付けるだけでよい。

3.構造化データを用意するメリット


構造化データを用意するメリットとしては、一手間かかる分だけ検索結果に表示される情報が多くなりユーザの目に留まりやすくなる。
また、検索結果に表示される内容が多いほどユーザが求める情報が的確になりコンテンツへのクリック率も高まる。

Google 検索では拡張表示機能となる構造化データによるリッチスニペットを表示するための必須プロパティをすべて含める必要があるものの、推奨プロパティの機能の定義が多いほど検索結果に情報が表示される確率も高くなる。

4.構造化データのデメリット


構造化データのデメリットとしては、利用のガイドラインが設けられており特にユーザを欺いたり、誤解を与えるような情報を与えてはいけない。
それは意図的でなく構造化データを生成する過程で誤って作成された場合も例外ではなく、作成ミスがあるとガイドラインに沿っていないと見なされてスパムとしてマークされてしまう。

5.構造化データの SEO への影響


構造化データをウェブサイトにブログに設置することで検索順位など SEO に有利に働く影響は現時点では無い。
それは Google で検索結果を確認しても一目瞭然で、検索結果の上位に挙がるものが必ずしも構造化データが組み込まれたサイトではない点と、Google など各社検索エンジンのガイドライン等でも構造化データの影響について明言されていない。

そのため、構造化データを取り入れるべきかの判断は検索結果に上位に表示され、その検索結果で他のサイトとの競合が多い場合に検討したほうがよく、検索結果の上位に表示されていない時点では構造化データを用意する手間と、記載ミスした場合のスパム扱いにされるリスクを考慮すると無理に構造化データを取り入れる必要は無いと考える。

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