セキュリティのプロが教える親子で確認しておきたい、スマホとの付き合い方

進学や進級を期に子供にスマホやタブレットの利用を許可する保護者が増えるが、スマホを利用した詐欺や誘惑などに晒される危険性も高まるため安全に安心して利用できるように私自身がこれまで長年セキュリティ対策と運用教育の経験から基づいた、スマホと上手に付き合うための確認事項と約束事について紹介する。

セキュリティのプロが教える親子で確認しておきたい、スマホとの付き合い方




1.Web サイトのフィルタリング機能を設定する


Web サイトのフィルタリング機能とは、特定の Web サイトを表示できないようにする仕組みで、ウィルススキャンなどセキュリティソフトをインストールしていると場合や、各携帯キャリアのオプションで有効化している状態で問題がある Web サイトへアクセスしようとするとアクセスする前に通信を止める機能である。




問題がある Web サイトとは犯罪やトラブルの温床となっている掲示板サイトであったり、個人情報やクレジット番号を不正に入手しようとするフィッシングサイトが主に挙げられる。
フィルタリング機能を利用しているとメーカーや自治体など公式的に運営されている Web サイトしか表示されないため利用者には健全的に利用できるといえる。

反面、インターネットを利用した学習や技術情報などを検索する場合に、掲載されている情報が正確で健全な Web サイトであってもブロックすることがあり学習機会を損なうデメリットもあるので、子供がアクセスしている Web サイトを保護者がある程度把握できる環境下であればフィルタリング機能は無効化するが良い場面もある。

2.スマホの画面をパスワード付きでロックする


スマホやタブレットは友人・知人とすぐに連絡を取り合うことができたり、カメラで撮影した写真を現像しなくても端末内で楽しむことができるなど個人情報に直結するデータが非常に多く取り扱われているため、紛失して第三者にスマホの中を見られると悪用される可能性がある。

紛失しても個人情報が漏れないように、スマホの画面はロック画面を設定し、ロックの解除にはパスワードや指紋認証で解除できるようにするようにしておく。
特に小さな子供の場合はパスワード管理が不十分なため、ロック画面に設定したパスワードとともに、Android であれば Google アカウント、iPhone であれば Apple アカウントのログインユーザをパスワードもメモして保管するなどしておいたほうがよい。




また、各携帯キャリアではスマホ本体を紛失したり盗難されてもどこにあるかを位置情報で追跡するサービスがあり、その位置追跡サービスを利用するためには画面をロック設定している必要があるため、画面はロックして、利用時は都度ロックを解除する習慣を身につけておくとよい、。

3.ウィルス検知の表記が出ても無視する


インターネットの初心者がよく出くわす詐欺の一つに、Web サイトにアクセスした際に画面に「ウィルスを検知しました、下記の電話番号に連絡してください。」といった表示が出て慌てて電話してしまい、電話口の誘導により電子マネーや現金振り込みで詐欺に合うケースである。




この手のウィルス検知の表示は 100% 詐欺なのでもし表示されても無視して画面を閉じるように対応する。

もしウィルススキャンソフトなどセキュリティソフトを導入している中で本当にウィルスを検知してもソフトが自動的にウィルスの除去など回避行動を取ってくれるので、何等かの表示がでても無視する対応でよい。

また、「IP アドレス ***.***.***.*** を検出しました。」や「あなたのお住まいは○○市です。」と表示するケースもあり、個人情報が漏れたとパニックになるかもしれないが、IP アドレスと利用している市町村程度であればインターネットを利用する上で大半が取得できる情報であり、そこからさらに個人情報につながる内容は盗み取られていないので安心してよい。

4.見知らぬ電話番号から着信があっても無視する


スマホを利用していると、見知らぬ電話番号から1コールだけして着信を残すケースがたびたびある。
電話番号は計 11 桁の数値である以上、0 から 9 まで順番に番号を変えて電話していけば誰かに着信する仕組みであるゆえ、着信を残して折り返し電話をしてきた人をターゲットに詐欺や勧誘に引き込む事案がある。



基本的に見知らぬ電話番号が着信履歴にある場合はすぐに電話するのではなく、一度のその電話番号を検索してどこかの会社か、それとも店舗なのかを調べる習慣をつけるようにしておきたい。
もし電話番号の 0120 から始まる場合はフリーダイヤルなので営業の電話であることが多く、03 など地域を示す電話番号であれば会社や店舗であることが多い。

また、090 や 070 などで始まる携帯の電話番号である場合もこちらから電話をかけるのではなく様子を見るようにし、本当に用がある人なら合間を見て改めて着信が来ることが多いので連絡を待つのがよい。

5.メッセージが来ても無視する


携帯の電話番号は通話時に利用するだけでなく、文字を使ったメッセージ、いわゆる SMS(ショートメッセージ)で連絡を取り合うこともでき、前述した通り電話番号は 0 から 9 までを順番に番号を変えてメッセージを送っていけば誰かに届く仕組みになっている。
メッセージも見知らぬ番号から届いている場合は返答せずに次に返答が来るのを待つようにしたほうがよい。



また、最近では不在通知を装ってフィッシングサイトに誘導するメッセージが届くこともあるので、メッセージ内の URL は押さないよう習慣付けておいたほうよい。

6.間違いを装ったメールが来ても無視する


各携帯キャリアは docomo.ne.jp や au.com といったメールアドレスの利用を携帯キャリアがサービスとして提供しており、gmail や icloud と異なり確実にメールが届き、受け取った本人の端末に通知されので利便性が高いものだが、確実に届く点を利用してフィッシングサイトへの誘導や言葉巧みに親交を深めて実際に出会うなど犯罪に巻き込まれるパターンも多い。

メールを介したトラブルを防ぐには、各携帯キャリアのメール設定画面から受け取るメールアドレスを指定したり、メールアドレスの @ の前の文字列を長く、複雑なものにすると不要なメールが届く確率が低くなる。

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