バリウムを楽に飲む方法とゲップが出てしまった場合のその後の検査の継続について

春先から夏頃にかかるこの時期は健康診断を実施する企業が多くなり、その検査の中でも胃X検査いわゆるバリウム検査を苦手とする人は少なくないがバリウムを楽に飲む方法と、もしゲップが出てしまった後の検査はどうなるかについて紹介する。

バリウムを楽に飲む方法とゲップが出てしまった場合のその後の検査の継続について




1.胃X検査(バリウム検査)とは


胃X線検査(バリウム検査)とは胃部を中心に食道と十二指腸にかけてX線によるレントゲン撮影を行うものである。
正式には上部消化菅造影検査と呼ばれ、検査にはバリウムを飲む必要があるためバリウム検査と呼ばれることが多い。

肺を確認する胸部X線検査では体内に何も入れなくても異常箇所が白く映り診断しやすいが、胃腸はがんや胃潰瘍など胃の内表面にできる異常はX線では映し出されないため、X線を通さないバリウムを飲むことで異常個所があれば識別しやすくしている。

バリウムを飲んだだけでは胃の内表面全体にバリウムが行き届かないため、バリウム検査では稼働式の台の上で検査員の指示に従いながら体を横にしたり、寝ながら体を回転させたりして胃全体にバリウムが付着する動作を取る。

また、バリウム検査ではバリウムだけでなく発砲剤も飲む必要があり、これは収縮した胃では異常個所を見落としてしまうためを風船のように膨らませて発見しやすくしているものである。
発砲剤により胃に空気が入るため、ゲップの症状が出るが検査中はゲップが出るのを我慢しなければならない。

そのため、バリウム検査が苦手という人は「バリウムを飲むのが苦手」「ゲップが出てしまう」「台の上で動くのがつらい」という声がよく聞かれる。

2.バリウムとは


バリウムとは、正式には原子番号 56 のアルカリ土類金属の一つだが、胃X線検査で指すバリウムとはこれとは異なり化合物の硫酸バリウムを胃内表面に付着しやすいように液状化させたものを検査では利用している。

バリウム検査で飲むバリウムは検査する医院やメーカーによって異なるが、一般的に人肌程度の温度でやや粘り気のある液体である。
色は白色で、味はヨーグルト風味など香料が利用されている場合がある。
金属製なので通常の液体よりも重量があり、乾くと固形物として残る性質がある。

そのため、バリウムが体内に残り続けると固形化して人体に悪影響が出るため、バリウム検査後はすみやかに体外に排出する必要がある。検査当日または遅くとも翌朝には便として排出するために検査直後は下剤を服用する。

3.バリウムを楽に飲む方法


バリウムを飲む量は 100ml から 120ml と缶コーヒーほどの量で多くはないが、バリウムを飲む直前に胃を膨らます発砲剤を飲むので胃が膨らんだ状態でバリウムを追加で飲むのはややしんどい。
そこで、下記の3点を心がけるとバリウムを比較的楽に飲むことができる。

(1) 口の中半分ぐらいでゴクンと飲む
バリウムは肺に入ると危険で、むせたりするとその拍子にゲップが出かねないので一口ずつゆっくり飲むのが良い。
ただ、あまり少量ずつだとしんどいので、口の中の広さに対して半分よりやや少ないぐらいをバリウムを含み、ゴクンと流し込むとゲップが出そうなのも抑えられてよい。

(2) 姿勢を真っ直ぐにする
バリウムを飲むときはゲップを我慢するのに猫背になりがちだが、あまり猫背になるとバリウムが飲みづらくなるので体が反らない程度に姿勢を真っ直ぐにして飲むとよい。
反対にあまり体を反らすと気道が空き気味になりゲップが出やすくなるのと誤嚥の危険性があるので反らないほうがよい。

(3) コップの中を見ない
バリウムを飲んでいると、そろそろ終わりかとコップの中の残量を確認したくなるが、予想に反してバリウムが残っていると精神的に飲むのがつらくなるので、極力コップの中は見ないようにして回りの壁や器具に視線を送りながら意識を分散させて飲むのよい。

4.バリウム検査中にゲップが出てしまったら


バリウム検査中にうっかりゲップをしてしまうと、ばれていないと本人は思っていても検査員にはバリウムが食道から胃に浸透していっているのがX線のモニターを通してリアルタイムに確認できるので、ゲップによる胃が収縮している様も認識される。

もしゲップをしてしまって検査に支障が出ると判断された場合はもう一度、発砲剤を飲んでから検査が再開される。
バリウムを既に飲み終えている場合は発砲剤だけ追加で飲むことになる。

尚、ゲップが出そうになった場合は唾を飲み込むと出るのを抑えることができ、バリウムを飲み干して検査台の上で体を動かす頃にはゲップが出そうな症状も収まりやすくなっていることが多いのであまり身構えずに気楽にバリウム検査を受けるとよい。

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