Google アドセンスで税務情報を登録する理由と申請方法

Google アドセンスの画面にて「税務情報の登録」の通知を目にするが、2021年06月より米国内において Google が源泉徴収税の控除を行うのことに影響しており、米国在住者でなくてもそれを証明する登録が必要になるため、その税務情報の登録方法について紹介する。

Google アドセンスで税務情報を登録する理由と申請方法




1.Google アドセンスで税務情報を登録する理由





これまで Google アドセンスで得た収益に関する税金は、収益を得た各人に委ねられていたが、早ければ 2021年06月より Google は米国の視聴者から生じた収益に対して米国の源泉徴収税の控除を開始する可能性が出てきた。
そのため、米国で活動していなくてもそれを証明するために Google アドセンスの画面で税務情報を登録する必要がある。

2.税務情報を登録しなければならない対象者


今回の Google アドセンスの税務情報の提出は YouTube のヘルプに記載されており YouTube で収益を上げていないブロガーなどアドセンス利用者には無関係のように受け取れるが、アドセンスの管理画面上では「すべての YouTube クリエイターとパートナーの皆様」とあるため Google アドセンスを介して収益のある利用者は全て該当すると思われる。

3.税務情報の登録に必要なもの


Google アドセンスの税務情報の登録に必要なものとして、12 桁のマイナンバーが必要になる。
まだマイナンバーカードを作成していなくても、マイナンバーカード作成のための通知カードにもマイナンバーが記載されているので、税務情報の登録にあたってはどちらかを手元に用意しておく。

4.申請手順 1. 税務情報の管理通知を確認する



アドセンスに表示される税務情報管理の通知


税務情報の通知は Google アドセンスの管理画面内の「お支払い」で確認することができ、税務情報の登録を終えていないと赤背景の枠に「対応が必要:お支払いの源泉徴収を正しく行うため、すべての YouTube クリエイターとパートナーの皆様に税務情報を提出していただく必要があります。」が表示される。

その文章横にあるボタン「税務情報の管理」をクリックすると税務情報の登録内容を確認する画面に遷移する。

5.申請手順 2. 税務情報の登録状況を確認する



税務情報の登録状況を確認する


税務情報の管理画面では自身の税務情報の登録有無を確認することができ、まだ税務情報を登録していない場合は「ファイルに税務情報なし」の記載が表示される。

ボタン「税務情報の追加」をクリックすると米国の税務情報の登録画面に遷移する。

6.申請手順 3. 口座と申請書類のタイプを選択する



米国の税務情報を選択する


ここからは実際に Google アドセンスに対して税務情報の登録が始まる。
まずは報酬額の支払いに使っている口座が個人か非個人 / 事業体のどちらかを選択する。
ここでは個人で収益を得ている場合の登録手順を紹介するため、「個人」を選択してボタン「次へ」をクリックする。

米国民か米国に居住かを選択する




次いで、自身が米国人または米国に居住しているかのどちらかを選択する。
ここでは日本国内に居住しているのを前提とするため「いいえ」を選択してボタン「次へ」をクリックする。

納税申告用紙タイプを選択する


ここまでの回答内容により、W-8 納税申告用紙が必要と判断されるため最後に利用する申告フォームを W-8BEN または W=8ECI のどちらかを選択する。
ここでは米国の取引及び事業で所得が無いことを前提にするため「W-8BEN」を選択してボタン「次へ」をクリックする。

7.申請手順 4. 納税者番号を入力する



納税申告用紙タイプを選択する


Google アドセンスの税務情報を登録するため、ここからは選択した W-8BEN フォームに基づき必要項目を入力していく。
まずは納税者番号を入力が求められ、下記の内容を入力してボタン「次へ」をクリックする。

・個人名 → 漢字ではなく半角文字で入力。姓名の間は半角スペース。
・DBA → 未入力とする。
・市民権のある国 / 地域 → 「日本」を選択。
・外国の TIN → マイナンバー(12 桁)を入力。4 桁ごとに半角スペース。
・米国の ITIN または SSN → 未入力とする。

8.申請手順 5. 納税者の住所を入力する



自身の住所を入力


次いで、自身の住所の入力を求められ、下記の内容を入力してボタン「次へ」をクリックする。
入力する住所はマイナンバーカードを発行またはマイナンバー通知書を受け取ってから住所変更していれば、最新の住民票記載の住所を入力する。

・定住所 → 私書箱を利用していなければチェックしない。
・お住まいの国や地域 → 「日本」を選択。
・郵便番号 → 郵便番号を入力。3 桁と 4 桁の間に半角スペース。
・都道府県 → 都道府県を選択。
・市区群 → 市町村を半角英字で入力。(例)Osaka City
・住所1行目 → 市町村より下の町名や番地を半角英数字で入力。
・住所2行目 → 「送付先住所は定住所と同じである」をチェック。

9.申請手順 6. 現在の条約を選択する



租税条約を選択




自身のマイナンバーと住所の入力を終えると次に適用する租税条約を選択する。
日本国内で居住して納税していれば次のように選択してボタン「次へ」をクリックする。

・租税条約下で源泉徴収に適用される軽減税率の請求 → 「はい」をチェックし、「米国との租税条約の適用のある国」をチェック、並びに国 / 地域で「日本」を選択。
・特別な料率や条件(サービス) → 「サービス」にチェックし、条項と段落で「第7条第1項」、源泉徴収率「0%」を選択。
・特別な料率や条件(映画とテレビ番組) → 「映画とテレビ番組」にチェックし、条項と段落で「第 12 条第1項」、源泉徴収率「0%」を選択。
・特別な料率や条件(その他の著作権) → 「その他の著作権」にチェックし、条項と段落で「第 12 条第1項」、源泉徴収率「0%」を選択。

10.申請手順 7. 申請内容を確認する



入力情報の確認


ここまでで W-8BEN の申告用紙で必要な入力が終了し、4つの書式が自動生成されるため各 PDF をクリックして入力内容に間違いがないか確認する。
後で税務情報を見返すのであれば、PDF のリンクを右クリックして PDF ファイルをダウンロードして手元に置いておく。

入力内容に間違いが無ければ「その内容が真実で正しく、完全であることを誓約します。」にチェックを入れてボタン「次へ」をクリックする。

11.申請手順 8. 申請者の署名をする



納税証明の著名


入力した W-8BEN の内容が正しいことを示すために下記の内容を入力してボタン「次へ」をクリックする。

・戸籍上の姓名 → 漢字ではなく半角文字で入力。姓名の間は半角スペース。
・署名欄に記入された人物はご自身ですか? → 「はい」を選択。

12.申請手順 9. 米国内での活動を報告する



米国内での活動内容の選択




最後に、米国内で活動と過去の支払い受領について次のように回答する。

・米国内で行っている活動とサービス → 「いいえ」を選択。
・物理的に米国の国外に配置されることを保証 → チェック。
・税務上の地位の変更に関する宣誓供述書 → 「過去にお支払いを受け取ったことがある既存のお支払いプロファイル」をチェック。
・当該期間においてその内容が真実で正しい → チェック。

13.申請手順 10. 税務情報登録を確認する



税務情報の登録プロファイル


W-8BEN の申告用紙による税務情報の登録が終了すると、Google アドセンスの画面に登録情報が表示される。

登録メールアドレスに税務情報承認の通知


また、税務情報の登録と同時に Google アカウントのログイン時に利用しているメールアドレスに「税務情報が承認されました」の承認通知メールが送信される。

以上で Google アドセンスの税務情報の登録作業が終了となる。

関連記事