携帯の間違いメールから始まりマルチ商法の勧誘を受けた話

電話でも SNS でも成りすましは後を絶たないが、今回は初めて携帯キャリアのメールアドレス宛てに知人を装った間違いメールから始まり、最後にはマルチ商法への勧誘にまでに至った手口を紹介するので詐欺などトラブルに遭わないように注意してほしい。

携帯の間違いメールから始まりマルチ商法の勧誘を受けた話




1.突然届いた間違いメール



突然届いた間違いメール


ある日、親しげにメールタイトルに挨拶が入り、本文には食事に誘う内容のメールが届いた。
ここ数年の携帯キャリアのメールアドレスの利用状況は家族との連絡と開発したシステムからの通知メールを受け取る程度でしか利用しておらず、迷惑メールブロックの設定を入れているのでメールが届くのは本当に友人・知人の場合が多い。



届いたメールアドレスは携帯の登録には無いながらも、メールアドレスの@より前が意味があるような文字列だったため、このメールが届いた時には友人・知人の誰かとさんざん悩んだものである。

「誰ですか?」と聞くのも失礼になると思い、本当に用があるなら再度連絡が来ると思い放置したところ、半日後と翌日に「返信が無い。心配だ。」「メールが届いたか?」といったメールが届いた。
あいかわらず送信者の素性に結び付く内容が無いメールタイトルと本文のためこちらも誰か判断が付かない。

この時点で私の中の送信者像は「本当に友人か知人」、「ある女性を必死にご飯に誘いたい男性」あるいは「詐欺グループ」の三者に絞っていた。

2.判明する人違い


一日に数通届くので、ここまで来ると本当に自分の友人か知人かと感じ始めて、意を決して誰かを問うメールを返送する。
間違いメールの送信者からするとこの返信こそが釣り針に食いつかすためのエサなわけで、「長野(仮)です。」と在り来たりの苗字ですぐに返信があった。



在り来たりの苗字ではあったが、幸いにも友人・知人、会社関係者にも該当する苗字を持つ人がいなかったが、本当に間違いメールだと気の毒だと思い丁寧にも送信先が間違っている旨と、以後メールを受け取っても返送しない旨の回答をして終了するつもりだった。

この時点で私の中の送信者像は「ある女性を必死にご飯に誘いたい男性」または「詐欺グループ」の二者に絞られた。

3.食い下がるメール送信者



食い下がるメール送信者


メールを送ってきても返信しない旨を送ったにも関わらず、今度は男性か女性かの性別を問うメールが送信される。
私から返送したメールは私の性別を含めて私自身の何らかの情報材料を渡さないように全て事務的に返信したので相手も私の素性がわからない状況ではあるが、あからさまに怪しい問い合わせである。



尚、性別を問うメールは上図を含めて2通届いたが、その2通目に「チカちゃん(仮)ではないですか?」と相手から情報が漏れて(与え)来た。

4.友人名を漏らして友人になろうとする送信者



友人名を漏らして友人になろうとする送信者


頼んでもいないに「チカちゃん(仮)からこのメアドを教えてもらった」とメールを送ったきた長野さん(仮)。
しばらく無視していると、メールを私に寄越すたびに情報が増えてきた。
メールの記載をつなぎ合わせると次の通りである。

・チカちゃん(仮)に私のメアドを教えてもらった。
・長野さん(仮)はチカちゃん(仮)だと思って私のメアドにメールを送っている。
・チカちゃん(仮)は同僚。
・チカちゃん(仮)は酔っているときにメアドを長野さん(仮)に教えたらしい。



ここまでで、メール送信者の長野さん(仮)も当初連絡が取りたかったチカちゃん(仮)とも連絡が取れ、私が縁もゆかりもない人間だということがわかっている。
しかし、未だに「メールしてもいいでしょうか?」とメールを送ってきた。

この時点で私の中の送信者像は「詐欺グループ」の一択となった。

5.更に食い下がるメール送信者



更に食い下がるメール送信者


こちらから返信しないと送ってからも頻度は減ったものの私のメールとのやり取りを望む長野さん(仮)。
ここで「もう送らないで」と返信しても相手にはこちらのメアドが知られているのでこの場合は無視して自然消滅させるのが一番である。
返信してしまうと送信者が持つリストに「粘れば返信する」といった付加価値が付いて、また違った手口でメールを送ってくるだろう。

6.始まるマルチ商法への勧誘





ずっと返信せずに無視しているので相手も観念したのか、自身があるビジネスを開始したと独り言のようにメールを送り始めた。
もう相手もダメ元で送ってきているのが何とく感じたが、あるサイトの URL が本文に記載されていた。

「ビジネスの紹介」「稼いでいる」はマルチ商法へ勧誘する常套文句なのでよく考えて判断すべき事項である。

私としても今後の展開が気になるのでその URL をクリックしたいところだが、勝手に何かがダウンロードされたりとスマホがウィルスに感染することは避けたかったので長野さん(仮)とのやり取りはこれで終了となった。

仮に URL をクリックして即ウィルスがダウンロードされるサイトでなかったとしても、サイトにアクセスするだけで最低でも次の情報が相手側に伝わるのでサイトへのアクセスはやめておいたほうがよい。

・どこからアクセスしてきたかのネットワーク情報
4G や 5G といった携帯キャリアでの通信であれば ***.docomo.ne.jp や ***.au.com といった利用しているキャリアが相手に伝わる。
もし wi-fi であれば、その wi-fi が利用しているプロバイダ情報が相手に伝わる。
プロバイダ情報は携帯キャリア情報と違い、都道府県や市町村名が入っていることが多く、自身の利用しているエリアが大まかだが判明してしまう。
wi-fi が学校や企業名が入っている場合は、最悪よりどこの学校関係者か、どの企業に属しているか判明してしてしまうので利用している通信回線には配慮したほうよい。



・どんな端末でアクセスしたかの機器情報
サイトアクセス時には利用しているブラウザの情報とスマホ OS の情報が相手に伝わる。
スマホの OS がわかったところで android のバージョン何か、iPhone のバージョン何か程度で個人情報に結び付くものではないが、「あなたの Android バージョン 10 のアップデートが公開されました」と自身に関係ありそうな嘘のメールを送信させる材料を渡してしまうことになる。

恐らくメールをやり取りして親密度が上がっていればメール本文にあったサイトに誘導されてしまうのだろうか、機械的でなくこちらの文章に確実に応答しているのでその先に何らかの人が対応しているのは確実で手間が掛かっているだけに巧妙である。

特に一人暮らしをしてコロナ禍で人とのコミュニケーションが減っているのでこの手の類で人と接している気になって騙されないように

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