Raspberry Pi を SSH で遠隔操作する -ラズパイで IoT 電子工作(03)-

"Raspberry Pi"はディスプレイに出力する HDMI やネットワーク接続する LAN ポート、周辺機器を接続する USB ポートがあり小さなパソコンとも言えるが、IoT として利用する際にはそれら全てをラズパイの傍に置くわけにはいかず、必要最低限の環境で操作して動かせられるのが理想的だ。

そこで既にディスプレイとキーボードなど入力機器が備わったパソコンやノートパソコンからラズパイを遠隔操作することで、必要最低限の機材で動かすことができる。

1.遠隔操作の構成


パソコンをインターネット接続する場合は下図のように「パソコン」と「ルーター等」とが通信できる状態で、さらに「ルーター等」から「インターネット」に出られる状態でパソコンでウェブサイトを見たりデータのダウンロードができるようになる。
この場合、線にあたる部分は LAN ケーブルや無線(Wi-fi)が用いられる。
さらに「ラズパイ」を「ルーター等」に接続すると「パソコン」と同じネットワーク内に存在することになり「パソコン」から「ラズパイ」を操作することができる。
ちなみに「パソコン」と「ラズパイ」を直接 LAN ケーブルで接続する方法もある。
直接接続した場合だとラズパイがインターネット接続できなくなるので動作に必要なソフトウェアをインストールすることが難しくなる。
尚、ラズパイを遠隔操作するために初回はまだ設定する前でパソコンから遠隔操作できないため、設定時のみラズパイにディスプレイやマウスを接続する必要がある。

遠隔操作の構成



2.ラズパイのターミナルを開く


ラズパイのデスクトップ画面の上部にある「ターミナル(LXTerminal)」を開く。
ターミナルはコマンド(文字列を打ち込む)操作するためのソフトウェアだ。
Windows にはこれに似た機能でコマンドプロンプトがある。

ターミナルを開く



3.設定ウィンドウを出す


ターミナル内には文字が打ち込むことができるので次のコマンドを打ち込みエンターキーを押すと設定ウィンドウが表示される。

$ sudo raspi-config


4.遠隔操作できる設定をする


設定画面が表示されればキーボードの↓でまず「5 Interfacing Options」を選択する。

Interfacing Options



次に「P2 SSH」を選択する。

P2 SSH



最後に「はい」を選択すると遠隔操作できるようになる。

P2 SSH



5.ラズパイの IP アドレスを調べる


パソコンとラズパイが同じネットワーク内にいても、パソコンはラズパイが存在する場所がわからない。
そこでネットワーク内の住所を示す IP アドレスを調べるため次のコマンドを入力する。

$ ifconfig


ラズパイの初期の状態は IP アドレスを自動で取得する仕組み(DHCP)が働いている。
今回は「172.19.0.104」というラズパイの住所が得られたが、使っている環境により IP アドレスは異なる。
使っている環境によっては「192.168.***.***」という形式のことも多い。

6.パソコンからラズパイにアクセスする


パソコンからラズパイに遠隔操作するためには「Tera Term(テラターム)」と呼ばれるソフトウェアを利用する。
テラターム SSH と呼ばれる通信手法でラズパイのターミナルのようにコマンド操作を行うために開発されたソフトだ。
テラタームを起動して次のように入力するとラズパイのターミナルと同じ状況がパソコン上にも表示される。
尚、ログインするユーザ名とパスワードはラズパイの初回インストール時に必ず設定される内容となる。

・ホスト名:ラズパイの IP アドレス(今回なら 172.19.0.104)
・ユーザ名:pi
・パスワード:raspberry

7.テラタームでラズパイにアクセスできない時の対処法(1)


テラタームでラズパイにアクセスできない場合、まずユーザ名とパスワードを入力するウィンドウが表示されない。
その場合はラズパイの電源が落ちているか、パソコンと同じネットワーク内にいないと思われる。
パソコンのコマンドプロンプトを開いて、次のコマンドを入力して「宛先ホストに到達できません。」と表示されるようであればラズパイの接続状態を確認する必要がある。

>ping ラズパイの IP アドレス

***.***.***.*** に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
***.***.***.*** からの応答: 宛先ホストに到達できません。


8.テラタームでラズパイにアクセスできない時の対処法(2)


ラズパイの操作手順を紹介するサイトの中にはホスト名を IP アドレスではなく「raspberrypi」や「raspberrypi.local」でアクセスしている場合がある。
これは使っているパソコンと同じネットワーク内に「raspberrypi」という端末がいることが認識できる状態で初めて接続できる。
今回は OS をクリーンインストールしているため、Windows でのネットワーク内でラズパイを見るけるためには別途設定が必要である。


ここまででパソコンからラズパイを遠隔操作できるようになる。
ラズパイで IoT として利用するにはこれからセンサー類を付け、そのセンサーが動作するようにプログラムを準備するが、そのプログラムを実行させるためには今回のように遠隔操作できる環境にあるとラズパイ用にディスプレイやマウスを用意する必要がないので操作が楽になる。

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