不登校の少女と老母の交流 -西の魔女が死んだ-

何故かわからないが夏になると文庫本が読みたくなりついつい数冊まとめ買いしてしまうのだが、先日の偽サスペンスとも普段の私が好むジャンルとも異なる"感動作品"という物に足を踏み入れてみた。

"感動作品"を見聞きしないと感性が豊にならないとは言われてきたが、どうも苦手だ。

今までに全く見たことがないというわけではなく、学校の道徳の時間やテレビ、人からのクチコミで触れたことがある。

最後はお涙頂戴的な別れが多い気がして、物語が終わったあとにモヤモヤしたものが残り気持ちがすっきりしない。

本なら伏線がきっちり張られていて最後にそれがピタっとあてはまってスッキリするサスペンス・ミステリー系をよく読むだろうか。

なのに今回は"感動作品"を手に取った。

"西の魔女が死んだ"という本なのだが、つい先日まで映画公開されていたのと、本の帯に
「最後の3ページは涙があふれて、止まりません」という興味深いことが書かれていたのだ。

さて、たった3ページでどんな結末を迎えるのだろうか・・・。

ちなみにネタバレなしで紹介する。

 西の魔女が死んだ


ストーリーは、不登校になった小学生の女の子が祖母の家にしばらく預けられることになり、祖母との交流とそこでの自然あふれる環境で少女の気持ちが変わっていくというものだ。

本のタイトルにある通り、感動作品にありがちな"死"があるのが想像できる。

老婆と少女の間に絆が深まっていくほどその闇の部分も深くなる。

しかし、単に仲良し家族を演じるわけではない。

老婆は少女に社会で生きていくための修行をさせるのだ。

老母の対応や言葉は実践的なことが多い。

場の空気を悪くしない対応や、ストレスをためない心の持ち方などよく使うことや参考になる点がある。


そうやって待ち構える"死"を予測しながら老婆と少女の様子を読み進める

あっという間に問題の3ページになるのだが、実に清清しい。

涙は出なかったが、出す人もいるだろう。

悲しい系の"感動作品"かもしれないが、私は暖かい系の"感動作品"に受け取った。


さて、老婆のことを"魔女"と指しているが本当に炎を出したり爬虫類からおかしな薬をつくったりするわけではない。

科学に頼らない、いわゆる"お婆ちゃんの知恵袋"がそこにある。

空の様子を見ただけで明日の天気がわかるや食用植物の見分け方など、アナログ生活というかサバイバルスキルは現代人には不足している。

電気が止まってテレビ・ラジオの情報源が途絶えたらみんなどうするんだろう・・・。

そんなことを言う私自身も天気を読むことと魚の取り方ぐらいしか知らないのでサバイバルになると死亡率が高そうだ。

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この記事へのコメント

テンペ
2008年08月07日 19:44
西の魔女が死んだはおれも読んだけど最後はいいですよね。
LUNARAVE
2008年08月08日 08:01
全体的にダークじゃないから安心したわ。

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