基本情報技術者を持ってからの変化と試験に合格するために行うこと


[初回公開] 2008年03月03日

システムエンジニアとして働くためには資格は不要だが情報系の資格と取得しておくと求人採用で有利になったり、会社に入ってからスムーズに仕事できるようになるメリットが多く、実際に私も基本情報技術者を持ってから役立つことが多かったので基本情報技術者試験に合格するために行うことを紹介する。

基本情報技術者を持ってからの変化と試験に合格するために行うこと




1.システムエンジニアが持っておいたほうがよい資格


システムエンジニアなど IT 系の職種に就く場合は医師や弁護士のように必ず資格を持つ必要は無く、未経験でも従事することができる。
しかし、今やシステムトラブルで生活インフラが止まったり、個人情報が漏洩するなどシステムエンジニアにも高い知識と経験が求められている。



そこで採用する企業や仕事を任せる発注者は一定の知識を兼ね備えた人材かを見極めるために情報系の資格の取得有無を問うことがある。
情報系の資格は情報処理推進機構(Information-technology Promotion Agency、略して IPA )が試験の開催と合格者には証書を発行しており、いずれも国家試験に分類されている。

IPA が開催している試験は下図のようになっており、以前は少なかった試験種別は今ではシステムの役割ごとにより高度の知識と技能を試すマネージャやスペシャリスト試験が設けられている。

IPA が開催する情報系国家試験の一覧


その中で、システムエンジニアとして基本的なことを幅広く知識として身に着け、簡単なプログラムの構成が理解できているかを測る基本情報技術者試験について解説する。

2.基本情報技術者試験とは


基本情報技術者試験とは IT 技術者の登竜門的な国家資格で、合格すると基本情報技術者の資格を得ることができる。
2000 年度(平成 12 年度)以前は第二種情報処理技術者と呼ばれており、ハードウェアの各箇所の役割からソフトウェアの動き、システム開発に関わるプロジェクトの進め方など、基本情報技術者を持つことでプロジェクトのどの役割に配置されても適用できるスキルを身に付けることができる。



3.基本情報技術者試験の試験日


基本情報技術者試験の試験日は年に 2 回、4 月と 10 月の上旬から中旬の日曜日に開催されている。
試験の申込は試験日から 3 ヶ月前から受け付けているが、申し込み終了は試験日の 2 ヶ月前には締め切るので申し込みだけは早くに済ませておいたほうがよい。

試験会場は以前は最寄りの国立または私立大学で開催されていたが、最近ではパソコンで試験を受ける CBT 方式が採用されるようになり貸出会議室やパソコン教室などで実施されることもある。

4.基本情報技術者試験に向けた試験方法


基本情報技術者試験で出される試験問題は名前の通りハードウェアやソフトウェアの基本的なことが多く、高度な問題は出てこないが範囲が広いため覚えることが非常に多い。
また、覚えても実際の試験では出題されない箇所も多くどの問題が出るか予想できないので、どれが出ても対応できるように開催ごとに問題があまり被っていない過去問題を 5 年分ほどに遡って何度も解いて不正解の数を減らすように学習するとよい。

単語とその意味をただ覚えるという問題であれば問題集に解説があるので事足りるが、 2 進数やサブネットマスクなど少し計算が必要なものであったり、プログラムの処理の流れになると実際に手を動かしたり、仕事で経験が無いとイメージしづらい点もあるためイラストがついた参考書も一冊持っておくと理解するまでの時間が短縮される。

イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)


上記の書籍は基本情報技術者試験に出題される問題をイラストと解説に重点を置いた参考書である。
問題も掲載されているが、これとは別に過去問題だけの書籍をもう一冊購入して二冊で試験に臨めば合格率が高まる。



尚、下図の二冊の書籍は過去に私が基本情報技術者に合格した際に利用していたもので、既に入手は困難だが左側の書籍は単語をイラスト形式で解説されており、右側の書籍は問題と解答の解説のみが掲載された内容となっている。

基本情報技術者に合格した際に利用していた書籍


試験合格に向けては 1 ヶ月前から毎日 1 つの過去問は実施するようにし、土日も最低でも数時間は勉強して同じ問題を繰り返さないと似た問題で誤回答する可能性が高くなる。
また、正解以外の選択肢についてもそれが何かを調べるようにしておかなければ、次はその違う選択肢についても問題がでる可能性がある。

5.基本情報技術者試験の当日の様子


基本情報技術者試験の当日の様子としては、私が受験した当時は国立大学での開催だったため受験票に記載された番号のある教室に向かう。
当日は基本情報技術者試験以外の情報系試験も実施されるとあり、他の受験者も多く来場していた。

試験時間は午前は 09:30 から 12:00 までの 150 分の選択式の回答となり、午後の試験は 13:00 から 15:30 までの記述式となる。
昼休憩は 60 分しかないので予めおにぎりと飲料水といった昼食を持参しておくとよい。

また、試験の終了時間が近づくと退室可能の声がかかる。
既に試験が終了していれば早めに退室しても問題無いが、一度解いた問題に誤りがないか再確認して試験時間いっぱいまで利用するほうがよい。

午前の試験は選択式のため、選択肢を間違ってチェックしていないかを確認するのが主となる。
回答がわからなくても問題をよく読めば消去法で選択肢を絞り込むことができる場合があるので、全ての問題は一度目を通しておくと正解できるものがあるかもしれない。



午後の問題は午前と異なり過去と同じ問題はほぼ出題されない。
問題と与えられたヒントを読み解く能力と計算が必要となり、プログラムの流れを論理的に思考しなければならにので勉強時は慣れる以外に方法がない。

出題された問題の一例


上図のは実際に出題された問題の一部となる。
プログラム言語により記載内容は異なるが、不等号が出ているところは if 文に該当する分岐、途中に break と next があるのでループ処理をしているのが想像できる。

最近では AI などディープラーニングや IoT で利用されるプログラム言語の一つである Python が出題されるので触ったことのある人なら理解しやすい問題がでるかもしれない。

6.基本情報技術者試験の合格発表の様子


基本情報技術者試験の合格発表は試験日から約一ヶ月後に IPA のサイトにログインして画面「成績照会」で確認することができる。
合否の他に試験の採点結果も表示されるので試験の出来も確認が可能である。

尚、基本情報技術者試験の合格ラインは午前と午後それぞれで 800 満点中、600 点あれば合格となる。
まずは IPA のサイトにブラウザでアクセスする。

IPA のサイトにブラウザでアクセス


IPA のサイト内より画面「成績照会」を表示すると下図のような受験番号とパスワードを入力する欄が表示される。
パスワードは受験票に記載されているので試験後も受験票は失くさずに保管しておかなければならない。

情報処理技術試験の成績照会画面




成績照会にログインすると下図のように試験結果が表示される。
合否の他に、午前と午後の試験結果(スコア)も確認することができる。

情報処理技術試験の合否結果


情報処理試験に合格していれば後日、合格証書が郵送されてくる。
IPA が開催する情報系資格は国家資格のため、合格証書には経済産業大臣の名前が入るのが特徴である。

7.基本情報技術者を持っていて変わったこと


基本情報技術者を持っていて変わったことは「求人採用の内定率アップ」と「受注案件の範囲拡大」の 2 点が挙げられる。
「求人採用の内定率アップ」は、システムエンジニアの求人を出している会社に限らず社内のシステムやネットワーク管理者を募集している企業へ応募した際の内定に大きく関わる。
特に大手企業になると応募条件に情報系資格を所有していることが含まれることがあるので、新卒採用や転職でステップしたい場合には資格を取得しておきたい。

実際に今務めている会社は基本情報技術者以上の資格所有が条件だったため、良い条件の求人が出たときにすぐ応募できるように資格を持っておくとよい。

また、「受注案件の範囲拡大」とは、自治体と仕事をする場合に業務従事者の登録にあたり情報系資格を持っていることが条件に含まれることがある。
そのため、資格所有者が多いほど案件の受注のチャンスが増えるため企業への貢献にもつながる。

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この記事へのコメント

カズラ
2008年03月05日 12:23
情報処理2種(基本情報?)もってるぜぃ( ̄ー ̄)
高い授業料払ったけどね。まあ学生だったし
全く知識無しからの独学じゃ厳しいと思ったから。
でも今は次のを取るにもなかなかやる気が出てこないす^^;;
前は資格手当てあったのに今は一時金のみだしなぁ。
出るだけましか。
LUNARAVE
2008年03月05日 18:29
カズランもIT系だと今はじめて知ったw
試験って面倒だよね。
試験だって2時間とかじゃなくて朝から夕方まであるし・・・。